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土 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
□ | 地下水対策 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ | No. | 83 | チェック | □ | チェック内容 | 地下水によるトラブルの検討を行ったか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
詳細説明 | 備考・記録 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地下工事中には、地下水によるいろいろなトラブルが発生するおそれがある。 ・ボイリング 地下水位の浅い砂地盤の掘削では、山留め壁背面と掘削部の水位差により掘削底面下に上向きの浸透流が生じ、細い砂粒子が押し上げられることがある。細い砂粒子が次々に押し上げられる様子が水が沸騰しているように見えるので、ボイリングと呼ばれている。地盤のせん断抵抗力が弱められ、山留め壁の根入れ部の受動抵抗が減少し、山留めの崩壊を招くことがある。 ボイリングは、山留め壁背面の地盤の水位を下げるか、山留め壁の根入れ長さを十分にとることによって防ぐことができる。 ・盤ぶくれ 根切り底面地盤が不透水層でその下に被圧滞水層がある場合、被圧水により根切り底が押し上げられることがある。これを盤ぶくれというが、山留め壁根入れ部の抵抗の減少や根切り底面の破壊につながるため、注意が必要である。 盤ぶくれの検討は、被圧滞水層上面における水圧とその面における土被り圧との比較により行う。盤ぶくれ対策としては、ディープウェルなどにより水位を低下させる排水工法が一般に行われる。 ・法尻の洗掘 地下水は法尻に集中するので、比較的地下水の多い地盤では土粒子が押し流されて法尻が軟化し、斜面の崩壊へつながるおそれがある。 法尻から地下水が流出していかいかを点検し、湧水量が多い場合は土のうなどを積んで土粒子の流出を防ぎ、湧水は釜場へ導いて排水する。 地下水によるトラブルを防ぐには、適切な排水工法で、掘削に先立って掘削底より地下水位を下げておくとよい。 |
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