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鉄 骨
材 料
No. 10 チェック チェック内容 使用鋼材の形状と種類の確認を行ったか
詳細説明 備考・記録
 使用する鋼材について、素材の形状が正常であるか、有害な傷や、はなはだしい錆の有無、断面寸法などを確認しておかなければならない。
 建築に使用する鋼材の形状と寸法は、構造用鋼材の形状および寸法のJIS規格(『鉄骨工業技術指針』日本建築学会)のようにJIS規定されている。
 
 1) 熱間圧延形鋼
   熱間圧延形鋼の種類および断面形状(JIS G 3192-2005)に示す断面形状に熱間圧延された鋼材で、所定の長さに切断し供給されるものをいう。形鋼には使用上有害な欠陥があってはならない。表面に有害な欠陥がある場合、製造業者はグラインダーまたは溶接によって欠陥の除去または補修を行うことができ、条件はJISに規定されている。
 
 
 
 
 2) 熱間圧延鋼板
   熱間圧延鋼板の分類に示すようにその厚さおよび形状によって分類されている。形鋼と同様に使用上有害な欠陥があってはならない。表面に有害な欠陥がある場合は、これも同様にグラインダーまたは溶接により補修する。
 鉄骨加工中に発見される欠陥にラミネーションがある。鋼板の圧延方向に平行に薄く層状に存在する非金属介在物などで、切断面に開裂が発生したものや、溶接入熱や溶着金属の収縮応力によって開裂するものが多い。検査方法として、超音波探傷試験に関するJIS規格が制定されている(JIS G 0901:建築用鋼板及び平鋼の超音波探傷試験による等級分類と判定基準)。質量は、原則として計算質量により、その計算方法も規定されている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 3) 熱間圧延平鋼
   熱間圧延平鋼の寸法許容差(JIS G 3194-1998)に熱間圧延平鋼の寸法許容差を示す。厚さ,幅の四面を長方形断面に熱間圧延した鋼材で供給されるものをいう。厚さ,幅をmmで、長さをmで表す。
 平鋼には使用上有害な欠陥があってはならず、表面欠陥がある場合は、形鋼,鋼鈑と同様に補修する。
 
 
 
 
 4) 一般構造用角形鋼管
   一般構造用角材鋼管の寸法許容差(JIS G 3466)にその寸法と許容差を示す。各部の曲率半径の標準は、厚さの中心線で1.5tとする。標準長さは、6m,8m,10mおよび12mとする。
 
 
 5) 建築構造用冷間成形軽量形鋼
   軽量形鋼の種類および断面形状に示す6種類の断面形状の鋼材で、製造方法は平炉,純酸素転炉または電気炉による鋼塊から圧延した鋼板または帯鋼から冷間でロール成形法によるものとする。
 軽量形鋼は、全長にわたり形状均等で使用上有害な欠陥があってはならない。その寸法および許容差を軽量形鋼の寸法許容差(JIS G 3350-2005)に示す。標準長さは、4.0m,4.5m,5.0m,5.5m,6.0m,6.5m, 7.0m,7.5m,8.0m,9.0m,10.0m,11.0mおよび12.0mである。断面形状の寸法および角度を測定する位置は両端部を除く任意の点とする。横曲がりとは、平板部分に平行な面内における長さ方向の湾曲をいい、横曲がりを測る。