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鉄 骨
工場製作
No. 25 チェック チェック内容 工作図および現寸図の確認を行ったか
詳細説明 備考・記録
 承認された工作図によって現寸図を描く。これは薄鉄板の上に実寸法で各部分を詳細に描き、鉄骨部材の切断・加工の基となるものであるので、十分に検査を行う。
 現寸検査時のチェック内容の一部を以下に示す。
                                                         
   
   
   
 1) 建物の基準心と鉄骨柱心との照合    
   建物の基準心と鉄骨柱心とは往々にして一致していない場合があるので、その寸法を確認する。建物の各々の通り心・柱心の確認とともに逃げ墨や延べ寸法のチェックも必ず行う。    
     
     
 2) 階高の基準寸法のチェック    
   建物の各階の階高・全高さのチェックを行うとき、寸法の押さえとして最上階の水上・水下に注意する。水勾配には防水押さえで勾配がつくものと、鉄骨自体で勾配がつくものがある。スキップフロアや逆梁になる箇所,床に段差がある箇所や仕上げ床面と鉄骨との納まりにも十分注意する。    
     
     
     
     
 3) 柱・梁の位置,スパンのチェック    
   基準墨のチェックを行う際、柱・梁の位置およびスパンのチェックも必ず行う。梁は偏心や鉄骨面とコンクリート面との納まり、および長スパンの梁の起りの有無などのチェックを行う。    
     
     
 4) 開先形状のチェック    
   設計図・工作図により、柱・梁などの溶接仕口の検討を行う。開先間隔,開先面の角度,裏当て金の取付け,溶接姿勢などに問題がないかチェックする。    
     
     
 5) 鉄筋貫通孔・設備貫通孔のチェック    
   鉄骨のウェブ,ガセット部分に当たる鉄筋の貫通孔,すなわち梁の主筋・腹筋や柱のフープ筋などの当たる箇所は、配筋図でチェックできる。
 これらは鉄骨の組立て後、配筋時にガスで孔あけすることなく、工場製作の時点でよく検討し、孔あけを行っておかなければならない。設備用ダクトの貫通孔も、その位置・径・補強方法を検討し、現場で追加や補修を行わないよう注意する。設備用ダクトの貫通孔には、空気調和用のものや給排水・電気設備用のものなどがある。
   
     
     
     
     
     
     
 このほかのチェック項目としては、アンカーボルトの本数・径・位置のチェック,鋼材の形状・勾配・ボルト数などのゲージライン・クリアランスのチェック,施工用仮設材の取付けのチェックなどがある。