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鉄 骨
高力ボルト接合
No. 59 チェック チェック内容 締付け前の検査および機械の確認を行ったか
詳細説明 備考・記録
 締付け方法,機器の調整,軸力計・トルクレンチの精度などの確認をしておく。                                                          
   
 1) 締付け方法の確認    
   ボルト搬入後、本締め開始前に行う。メーカーの呼び径ごとに代表1ロットから5本ずつサンプリングし、実際に用いる締付け機器を用いてボルトを締め付け、ボルト張力の平均値が検査時の温度に該当するJSSU09の規定値を満足することを確認する。    
     
     
     
 2) 締付け用機器の調整の確認    
   ボルトの締付け方法には、トルクコントロール法,ナット回転法,その他の方法(耐力点検出法など)がある。トルクコントロール法は、ボルトを締め付けるトルク値と軸力を設定しておき、ナットを回転させ、その締付けトルク値を計測することにより、ボルト軸力の間接的な管理を行うものである。また、ナット回転法は、ボルトに一定の歪みを与え、その量をナットの回転量で計測し、ボルトの軸力を推定する。
 締付け用機器としては、インパクトレンチ,油圧レンチ,電動レンチ,トルクレンチなどがある。
 これらの機械は締付けに適正本数があり、それ以上だと精度が期待できない。したがって始業時にその精度を確認してから作業にかかる。締付け機の調整は、軸力計(キャリブレーター)に、使用するボルトと同一のロットからボルト5本以上を抜き取り締め付ける。その軸力の平均値が標準ボルト張力となるよう、締付けトルクの調整を行う。これはホースの長さなど実際に施工する条件と同一条件にして行い、温度測定も合わせて行い記録する。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
 3) 軸力計・トルクレンチの精度の確認    
   軸力計とトルクレンチは、締付け機器の調整と検査のもととなるものである。したがって正確なものを使用しなければ、正しい締付けが保証できない。精度の確認の方法は、軸力計についてはアムスラーにて荷重を加え確認する。またトルクレンチは、トルク試験器や分銅吊下げ式測定法による。これは、トルクレンチを水平にし目盛りを合わせ、その握り部分に検定済みの分銅を吊り下げる。握り部分の使用範囲で3点以上の測定を5回以上行い、トルク値の読みが±2%以内であれば合格とする。