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鉄 骨 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
□ | 高力ボルト接合 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ | No. | 61 | チェック | □ | チェック内容 | 検査と補正は完全に行われたか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
詳細説明 | 備考・記録 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
検査による合否の判定と検査記録の作成を行い、不合格ボルトについて適正な処置を行う。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1) 検査におけるトルク値,ナット回転量の範囲および合否の判定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
使用ボルトの種類によってトルク値を決定するが、工場と現場では条件が異なるためトルク値に差が出る。このような場合、現場のキャリブレーションで決定したトルク値を使用する。工場と現場のトルク値の差は、締付け機器の違い,工場検査時と現場締付け時の温度差などが原因で、A種の場合は温度差10℃で5〜7%の差が出る。 通常は、マークのずれがボルト群で一定であれば合格とする。マークのずれにばらつきがある場合は、トルクレンチを用いてナットを追い締めし、トルク値を測定する。キャリブレーションで得られた平均トルク値の±10%以内にあるものは合格とする。 ナット回転法による締付けの場合は1次締付け位置のマークからナットの回転量が120°±30°の範囲にあるものを合格とする。ナット回転法の使用は2種(F10T)でボルト長さがボルトの呼び径の5倍以下に限定されるが、トルク係数値のばらつき,変動に関係なく、種類もA種,B種のいずれを用いても差しつかえない。しかし締付けにともないボルトにねじり応力を少なくするとともに、締付けの抵抗を少なくする意味から、A種を用いることが望ましい。 |
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2) トルシア形高力ボルトの検査と合否の判定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トルシア形高力ボルトはピンテールが全数せん断されていることとともみ、1次締付けからのナットのマークのずれが、ボルト1群の中でばらつきが少ないことを確認する。 標準的な長さのボルトではナットの回転量が60〜90°の範囲になるので、これを目安にする。 |
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3) 不合格ボルト群の処置 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トルクコントロール法の場合、標準トルクの±10%をはずれたボルトのうち、不足するものは追い締めし、締め過ぎのものは交換する。ナット回転法も、トルシア形高力ボルトも同様の処置をする。ただし、この両者追い締めして、そのトルク値を測定し締付け軸力を推定することはできない。 全体に共通して、共回り,軸回りしたボルトはすべて交換する。この交換したボルトを再使用してはいけない。 |
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