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コンクリート
生コンの運搬
No. 14 チェック チェック内容 コンクリートの練混ぜから打込み完了まで,外気温が25℃未満の場合120分,25℃以上の場合90分以内で施工しているか
詳細説明 備考・記録
 コンクリートの練混ぜから打込み完了までの時間が長くなると、さまざまな障害が出てくる。                                                          
   
1) スランプ    
   練混ぜからの時間が長くなると,ある時点からスランプは低下し始め、その低下の割合は次第に早くなる。
 この現象は外気温が高いほど早く始まる。スランプが低下するとコンクリート打込みの作業性が悪くなり、締固めが不十分のため欠陥が出やすくなる。
   
     
     
     
     
2) 空気量    
   AE剤の種類により一般に時間とともに減少する傾向がある。
 生コン車による輸送時間が短くても現場周辺で待機時間が長かったり、現場内でコンクリートポンプによる圧送距離が長かったりすると、コンクリートの品質は変化しやすく、打込みにも支障が生じやすい。したがってコンクリートの品質変化の限度を、普通コンクリートでは、
 スランプの差 2.0(2.5)cm以内
 空気量の差  1.0%以内
の範囲に収まるよう荷卸し・配管・打込み計画を立てる。
( )は高性能AE減水剤を用いた場合
 さらに生コンの練混ぜから打込み完了までの時間を、
 外気温25℃未満120分以内
 外気温25℃以上 90分以内
とし、この限度を超える場合は冷却水でコンクリート温度を下げたり、遅延形混和剤を用いるなどの対策をとる必要がある。なお、スランプが低下した場合の措置として、流動化剤などを添加してスランプを回復させて打ち込んでもよいことになっているので、「流動化コンクリートなど」に準じて行うものとして、工事監理者の了解を得ること。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
3) 圧縮強度    
   コンクリートの圧縮強度は、かくはん時間による変化はあまりないが、スランプ低下による施工性を補うため適当に水を加えると、水セメント比が大きくなり圧縮強度が著しく低下するので絶対加えない。したがって交通渋滞や事故で遅れた車の管理は十分注意する必要がある。    
     
     
     
     
4) 付着強度    
   鉄筋との付着強度は、丸鋼の場合かくはん時間が長くなると低下する傾向があるが、異形鉄筋はほとんど低下しない。むしろ、コンクリートの欠陥が生じることによる強度の低下のほうが問題になる。したがって、コンクリートは打込みの際に、じゃんかやコールドジョイントが生じない時間内に完了する必要がある。
 最近はバイブレーターも型枠用の高周波バイブレーター,壁用の細径バイブレーターなどさまざまなものがあり、用途に合わせて適切なものを選ぶ必要がある。