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コンクリート
コンクリートの試験
No. 20 チェック チェック内容 構造体コンクリートの圧縮強度検査の結果を判定しているか
詳細説明 備考・記録
 構造体コンクリートの圧縮強度は、従来コンクリートポンプの筒先より採取した供試体で圧縮強度試験を行うことが原則であるが、圧送の前後でコンクリートの圧縮強度は大きく変化しないことから、特に支障のない限り生コンの荷卸し地点で採取している。養生方法は標準養生または現場水中養生で行う。ただし、強度の管理材齢が28日を超える場合は、現場封かん養生を行う。
 試験の回数は、コンクリートの打込み工区ごと・打込み日ごと,かつ150m3またはその端数ごとに1回で、その回数は生コンの受入れ検査の回数と同じであるが、受入れ検査では3回の検査を1ロットとして合否を判定し、構造体コンクリートの検査では、1回ごとに下記により合否の判定を行う。
                                                         
   
   
   
   
   
   
   
   
1)  現場水中養生の場合    
   材齢28日における試験結果が品質基準強度以上あれば合格。すなわち、1回の試験における3個の供試体の圧縮強度の平均値が、品質基準強度以上あれば合格となる。    
     
     
2)  標準養生の場合    
   材齢28日における試験結果が呼び強度(品質基準強度+予想平均気温による強度の補正値)以上であれば合格となる。    
     
 受入れ検査の合否判定基準は、3回の試験結果の平均値が呼び強度の85%以上あることで、判定の仕方がまったく異なる。これは同じような供試体を採取しても、その試験の目的がそれぞれ異なり、養生の仕方も構造体コンクリートは現場水中養生または標準養生を行い、受入れ検査は標準水中養生を行うため、圧縮強度試験の結果の判定の仕方も異なってくる。
 構造体コンクリートの28日または所定材齢の試験結果が品質基準強度に達しない場合は、工事監理者の指示によるが、一般的には次の三つの行動がとられる。
   
   
   
   
   
   
   
   
1)  原因推定のための調査    
   ・供試体の性状および試験時の状況    
   ・養生期間中の平均気温および供試体の平均養生温度    
   ・供試体採取時のフレッシュコンクリートの性状の良否    
   ・生コンの受入れ検査の結果    
   ・現在までの強度試験の結果    
   ・製造工場の管理データ    
2)  構造体コンクリートが保有する圧縮強度を推定するための調査    
   ・構造体コンクリートからのコア採取による検査    
   ・構造体コンクリートからの非破壊検査    
3)  調査結果に基づく総合的判断    
   ・調査結果の検討    
   ・構造計算によるチェック    
   ・処置方法の立案    
   ・その他    
 これらの中でも、構造体コンクリートが保有する圧縮強度をコア強度試験結果によって調べることが多い。