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コンクリート
コンクリート打込み
No. 26 チェック チェック内容 現場の状況に合わせ,コンクリートの打込み方法(水平打ちか,片押し打ちか)の検討を行ったか
詳細説明 備考・記録
 コンクリートを打ち込む際の打込み方法として、1回に打ち込む区画を、まずすべての柱や壁を階高1/2〜1/3まで打ち、再び最初に打った柱・壁の残りとその上の梁・スラブを水平に打ち込む水平打ちと、片方から柱・壁・梁・スラブを一度に打ち、順次移動していく片押し打ちとがある。                                                          
   
   
   
   
 1)  水平打ち    
   水平打ちはコンクリートを2回に分けて打ち込むため、1回に打ち込むコンクリートの高さが小さく、型枠にかかる側圧も小さくなる。全体にコンクリートを入れていくため型枠の変形も少ない。しかし、コンクリートポンプの配管の段取替えが多くなり、スラブ筋も乱れやすく、最初に打ったコンクリートと後から打つコンクリートとの間の時間が長くなると、打継ぎ部分にコールドジョイントやじゃんかが生じやすくなる。したがってポンプ配管盛替え用の足場を設けたり、打継ぎ部分の締固めには十分注意する必要がある。    
     
     
     
     
     
     
 2)  片押し打ち    
   片押し打ちの場合は、片方から一度にスラブまで打ち上げるため、ポンプ配管の段取替えも簡単になり、じゃんかやコールドジョイントも少なくなる。
 しかしコンクリートの沈みを待たずにスラブまでコンクリートを打ち込むため、梁下部と壁との間や、梁上部とスラブとの間にひび割れが入りやすくなり、SRC造の場合は鉄骨の下に空洞部分が生じたりする。またコンクリートを一度に打ち上げるため型枠の側圧も大きくなり、型枠の変形・はらみが起こりやすくなる。そのため型枠の補強方法を検討する必要がある。特に窓の下部や、階段・踊場はコンクリートが吹き出す可能性があるため、蓋などで覆う必要がある。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
 水平打ちにするか、片押しにするかは、軀体の構造,形状,季節などにより総合的に決める必要がある。一般には回し打ちをしながら片押し打ちを行うケースが多い。小規模現場の場合、ブーム付きポンプ車を使用すると、水平打ちを行う際、段取替えがほとんどなくなり便利である。