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コンクリート
コンクリート打込み
No. 28 チェック チェック内容 コンクリートの打込み要員の手配を行い,打込み方法と作業内容・作業分担を徹底させたか
詳細説明 備考・記録
 コンクリート打込みの前に作業員の末端まで当日のコンクリートの打込み方法を徹底させておく必要があるが、コンクリートの打込み要員は当日の朝にならないとかわらないケースが多い。したがって前日の工事打合せで、各協力会社の職長に翌日のコンクリートの打込み方法・順序・作業分担を説明しておき、翌朝のツールボックスミーティングで各作業員に徹底させる。標準的な現場のコンクリート打込み配員は現場の規模,難易度により配員数は変わる。
                                                         
   
   
   
   
   
 コンクリートポンプは、圧送に先立ち水を圧送し、次に打ち込まれるコンクリート強度以上の強度モルタルを圧送する。これはコンクリートポンプと配管の内部をあらかじめ水湿しを行い、内面にモルタルの薄い層を設けることにより圧送性をよくするために行うもので、同時に、配管ジョイント部の隙間にモルタルが入ることにより配管の水密性・気密性が向上する。
 先送りモルタルは富調合があっても、ポンプの筒先から出てくるモルタルは最初に圧送した水により水セメント比が大きくなっており、構造体の一部として型枠の中に打ち込まれるのは好ましくない。実際に打ち込まれたモルタルをシュミットハンマーで調べてみると、コンクリートより強度が不足していることが多い。このため先送りモルタルの品質が低下した部分は原則として廃棄する。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 打継ぎ部分に敷モルタルとして使用する場合は、使用するコンクリートより30〜40%高い強度のものを使用し、必要な箇所に分散して打込み、1カ所にまとめて打込んではならない。
 筒先から最初に排出されるモルタルや、圧送中閉塞したコンクリート,スランプが変化したり分離したコンクリートは、構造体コンクリートとして型枠の中に打ち込んではいけない。
 コンクリートの打ち方としては、水平打ちと片押し打ちがあるが、どのような方法で打つのか、その日の天候,気温等も考慮に入れてコンクリートの打込み方針を作業員全員に徹底しておき、配管の盛替えを手際よく行い、打継ぎによりコールドジョイントが生じないよう努める。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 実際的な打込み方法としては、局部的回し打ちをしながら梁下まで一気に打ち上げ、30分程度の間隔をとって梁スラブを片押し的に端から決めてくるのが最も好ましい方法である。
 SRC造の場合、鉄骨の梁下に空洞が生じやすい。この場合片側から打ち込み、反対側から噴き出したのを確認してから両側に平均して打ち込むようにする。コンクリートの締固めには、通常公称棒径45mmの棒形バイブレーターを用いる。1台当たりの締固め能力は、スランプ10〜15cmでは10〜15m3/h程度あり、回し打ちをした場合、前の層のコンクリートまで先端を挿入し、後から打ち込んだコンクリートと一体化させる。挿入間隔は60cm程度とし、加振時間はコンクリート上面にペーストが浮くまでとする。このほか、型枠に取り付けられるバイブレーターの取付け間隔は2〜3m/台とし、1〜3分程度加振させる。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 タイル打込みの場合、型枠にバイブレーターをかけるとタイルが暴れたり、脱落したりするため、バイブレーターの使用は最小限度にとどめ、突き棒もタイルの打込み面の反対側を突くようにする。
 断熱材を外壁に打ち込む場合も、タイル打込みと同様な配慮が必要となる。
 外壁の外側にタイルを打ち込み内側に断熱材を打ち込む場合は、コンクリートの欠陥があってもわからなくなるため、両面打込みは避ける。コンクリートの沈みによるひび割れは、コンクリートの打上がり後1〜2時間で生じるため、コンクリート表面の状況を見て、タンパーでコンクリートの表面を叩いて消す。特に軽量コンクリートの場合、軽量骨材の浮上がりを防止するにも有効である。