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コンクリート
養 生
No. 36 チェック チェック内容 激しい降雨の際は打ち込みを中止する。その場合,任意の場所でコンクリートの打止め・打継ぎができるよう準備をしてあるか
詳細説明 備考・記録
 打込みの途中で天候の変動が生じた場合でも、これまでに述べたような処置によって予定通り作業を続行し、打設したコンクリートの品質に対する不安もなく、作業を終了させることができればこれに越したことはないのはもちろんである。                                                          
   
   
   
 しかし、外部条件のいかんによっては作業の続行が不可能な場合や、どんな処置をとってもコンクリートの品質を維持できない場合も生じる。たとえば集中豪雨や、強風をともなった豪雨で、養生をすることもできない,あるいは養生をしてもとても防ぎきれない,作業を続行すると作業員の安全上の不安を生ずる,というような場合である。このような場合は作業の中断あるいは中止もやむを得ない。冷静に状況を観察し、作業続行不可能と判断したら、その指示は迅速,明確に下す。このような指示を下さなければならないときは、現場内はなかば浮き足立った状態にあるはずである。そのようなときの指示が曖昧であったり、ぐずぐずしていると、場内はますます混乱して収拾のつかないものになってしまう。    
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 中断あるいは中止の指示を下す場合には、必ず区切りを明確にさせる。すなわち「どこまでやって中止」ということで、そこまでは万難を排してやり遂げなければならない。コンクリートの打込みであるから、どんな状態で打止めてもよいということはない。打止めは水平・垂直・直線に、しかも構造的に問題にならないよう、後で打継ぐ場合に欠陥を生じないような場所を決め、しかも生コンは中断の連絡前にどのくらいの数量が出ているかを調べ、これをうまく受け入れられるようにも考慮しなければならない。    
   
   
   
   
   
   
 このように、中断あるいは中止の判断をする際に考慮しなければならない要素は非常に多いので、いつ,いかなる場合に非常に事態が発生してもまごつかないように、平生からこれに必要な情報,すなわち各部のコンクリート入場状況・コンクリート出荷状況などを把握するよう努める。