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コンクリート
寒中コンクリート
No. 45 チェック チェック内容 寒中コンクリートとしての初期養生は,断熱保温養生か加熱保温養生か
詳細説明 備考・記録
 寒中コンクリートで最も注意しなければならないのは、初期凍害の防止である。コンクリートが凝結する前に凍害を受けると、コンクリート中の水分が分離して凍結するため、それが後から融解してもコンクリートは凝結反応は起こさない。初期に保温養生を行い凍害を受けなかったコンクリートは、その後0℃以下に気温が下がっても、その後の養生によりコンクリート強度は次第に回復する。コンクリートの保温養生には、断熱保温養生と、加熱保温養生とがある。                                                          
   
   
   
   
   
1) 断熱保温養生    
   外周壁のシート,床上に敷く断熱マット,断熱型枠などによる方法で、コンクリートの水和反応による熱を有効利用し、外気温が直接影響しないようコンクリートの表面を覆う。比較的容積の大きい部材に繰り返しコンクリートを打ち込むような状況に適している。通常の合板型枠も断熱効果はある程度期待でき、外壁の型枠解体もできるだけ遅くしたほうがコンクリートのためにはよい。最近断熱材を型枠として打ち込む断熱型枠が出されているが、そのほとんとが内断熱方式のため、外壁回りの養生は別に考慮する必要がある。
 断熱保温養生だけの場合気をつけなければならないのは、壁の下部,隅角部,突出部などの外気に接する面積が一般部分より大きくなりコンクリート温度が低下するので、対策を考える必要がある。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
2) 加熱保温養生    
   上屋を設けてその内部空間をヒーターなどで加熱する方法が主流であり、コンクリートの養生温度を5℃以上に保つよう計画し、局部的に高温にならないよう加熱方式や加熱器の配置に注意する。
 加熱は通常床の上に養生上屋を設け、熱が周辺に放散しないようにする。下階の床上からヒーターで加熱する場合、コンクリートの表面から水分が蒸発しないよう散水するか、スラブ表面をシートで完全に覆う必要がある。
 初期養生を打ち切る場合は、コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上あることを確認する。圧縮強度は5N/mm2あれば、コンクリートも初期凍害を受けることはないとされている。