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防 水
一般事項(準備)
No. 2 チェック チェック内容 指定の防水工法が,環境・構造・屋上用途等の諸条件に適合しているか
詳細説明 備考・記録
 設計図書で指定された防水工法および仕様などが、その建物の建つ地域の気候,建物の構造体種別,特に防水下地の種別,屋上の場合はその上の用途(歩行の有無,駐車場など),さらに防水施工時の気象などに適しているかどうかを再検討する。これらについて、公的機関による指針あるいは手引き書などはまだつくられておらず、わずかに(社)建築業協会内の防水研究委員会による選択指針が存在する程度である。以下に防水工法別のチェックポイントを示す。                                                          
   
   
   
   
   
1) アスファルト防水    
   立上がり高さの大きい垂直面,急勾配の斜面,下地の動きが特に大きいと考えられる場合を除き、ほとんどの場合に適用できる。しかし、ルーフィングの種類やその積層の方法によって防水層としての特性が大きく変わるので、これらの選択が重要なポイントになる。    
     
     
     
     
 アスファルトについては、JIS K 2207(石油アスファルト)にて使用部位別,気候区分別に1〜4種の区分がなされているが、実際には一般用3種と寒冷地域用の4種の二種類が市場に出ているのみで、メーカーによってはその両方の性能を兼ね備えている製品もあるので、実務としては寒冷地用についてのみ検討すればよい。
 ルーフィングについては、下地のムーブメントを考慮して開発されたストレッチルーフィングが防水層の耐久性に大きく寄与しており、JIS A 6022にその性能が規定されている。下地コンクリートの下面にデッキプレートや断熱材が打ち込まれている場合、コンクリートの乾燥は特に遅く、防水層のふくれ防止のために最下層の穴あきルーフィング(JISS A 6023)を用い、さらに水蒸気をパラペットやペントハウス,あるいは特性の器具などを用いて積極的に排除するシステムを併用することが必要である。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
2) シート防水    
   ほとんどの場合に適用できる。    
3) 塗膜防水    
   複雑な納まりをしている屋根に適している。最近は塗膜厚さを均質にする施工器具や体制が整えられ、適用範囲も拡大している。特にテニス等のスポーツ施設床の仕上げ材とも兼用できる材料・仕様が開発され、新しい展開をみせている。このほか、押さえのコンクリート層を残したまま、その上に補修用の防水および仕上げ(歩行用,スポーツ用など)を兼ねて施工できるシステムも開発されている。