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カーテンウォール
一般事項
No. 1 チェック チェック内容 カーテンウォールを理解したか
詳細説明 備考・記録
 カーテンウォール(Curtain Wall,以下CWと略す)とは、工場生産された部材で構成される外周非耐力壁のうち、地震や強風による建物の変形に損傷することなく追従できる壁をいう。建築基準法では「屋外に面する帳壁」にあたる。
 れんが,コンクリートブロック,ガラスブロックなどを現場で積み上げた壁も非耐力壁ではあるが、変形追従性に乏しいのでCWとは呼ばない。
 建具工事とCW工事の違いは、前者が開口部だけの工事であり、後者は開口部を含む外壁の工事となる点である。CWはデザインだけでなく、各種性能を満足するようバランスをとることが重要である。
 
No. 2 チェック チェック内容 CWの歴史を理解したか
詳細説明 備考・記録
 本格的なCWの出現は、第2次世界大戦後のことである。
 アメリカでは、1920年代後半のクライスラービル,エンパイアステートビルの外壁にステンレス鋼が使われているが、本格的なCWではなかった。第2次世界大戦後、1950年の国連ビルから約10年間はアルミニウム合金(以下アルミと略す),ステンレス鋼,ほうろう鉄板などによる本格的な金属部材によるCWの時代であった。その後、1960年代前半にバンカーストラストビル,パンナムビルでプレキャストコンクリート(Precast Concrete 以下PCと略す)部材によるCWが出現した。CWの重要な要素である軽量化と相反するPC部材の出現には、金属では難しい深みのある,量感あふれるデザインに対する願望が考えられる。
 日本では、1951年のリーダーズダイジェスト東京支社で全面鋼製サッシによるCWの先駆けが現れ、1960年代前半まで数多くの金属やPC部材によるCWが施工された。しかし、当時は建物の高さが地上31m以下の剛構造であったため、PC部材によるCWも従来の石張りに近いものであった。その後、1963年の法改正により、建物の高さ制限の解除とともに高層建物時代となり、柔構造の超高層ビルが次々に出現し、本格的なCWの時代になった。