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金 属
防錆・防食
一般事項
No. 31 チェック チェック内容 金属がコンクリート,モルタルなどに埋め込まれる部分の防食の検討を行ったか
詳細説明 備考・記録
 コンクリートやモルタルは、遊離した水酸化カルシウムによりアルカリ性を呈する。両性金属であるアルミニウムは酸にもアルカリにも侵されるから、水分が介在した状態でコンクリートやモルタルに接していると腐食が進行する。しかし通常その腐食は軽微で、経時とともに溶解速度は低下していくため、実用上はほとんどの場合問題にならない。ところがそこに塩素イオンが存在すると、腐食は著しく促進される。コンクリートに埋め込まれたりモルタルに接する部分でアルミニウムの腐食を防止するためには、塩分量の少ない細骨材を用いることと、塩化カルシウムを含む硬化促進剤や防凍剤など、塩化物系の混和剤の使用を避けることが大切である。
 一方、鉄材や耐候性鋼も、コンクリートなどに埋め込まれる界面では湿潤状態におかれる時間が長いため、腐食が生じやすい。防食塗装や埋込み界面のシーリング処理,水切れのよい納まりの検討が望まれる。
 
No. 32 チェック チェック内容 異種金属が接触する部分はないか
詳細説明 備考・記録
 アルミニウムは自然電極電位の低い金属である。このため、アルミニウムより貴な金属と接触し水が介在すると接触腐食電流が流れ、アルミニウム側が陽極となって腐食を生じることがある。
 文献では異種金属の許容される電極電位差を、おおよそ0.1V以下としている。
 アルミニウムの電食を防止するためには、銅や鉄などと接触する部分にゴムやプラスチックを挟み込んで絶縁するとよい。また、アルミニウムに接する異種金属の面積を小さくすれば、アルミニウムの腐食量も小さくなる。