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建 具
一般事項
施工図(建具配置図,建具リスト,詳細図)
No. 5 チェック チェック内容 仕様書(特記)に記載された性能が適正であるか確認を行ったか
詳細説明 備考・記録
 建具の性能は,次のJISにおいて規定されている。                                                          
JIS A 4702(ドアセット)    
JIS A 4706(サッシ)    
JIS A 4704(軽量シャッター構成部材)    
JIS A 4705(重量シャッター構成部材)    
 仕様書には建具の要求性能(JIS 等級)が特記されるが、設定等級が必ずしも適正でない場合(性能値の過不足,実現の困難など)があるので、施工図の作成に先立ち要求性能が適正であることを確認し、疑義がある場合は監理者・設計者と協議する。確認した諸性能を一覧表にまとめてメーカー担当者に指示する。    
   
   
   
   
1) 耐風圧性    
   風圧力は、平成12年建設省告示第1458号によって、風速・地表面粗度区分・建物形状・規模などから算定される。建具の耐風圧性は、建物の使用部位に生じる風圧力に耐える強度が必要である。
 なお、シャッターの場合も、スラットがガイドレールから抜け出ない限度の風圧力を計算によって定める。
   
     
     
     
     
2) 気密性    
   建具の気密性は、建具内外の所定の圧力差において、単位面積当たりの漏気量で表示される。気密性は漏気だけでなく遮音性能にも影響する。    
     
     
3) 水密性    
   建具の水密性は、建具内外に圧力差が生じたときに、外部の水が建具の隙間などから室内側に浸入する限界の圧力差をもって表示される。
 引違いや片引きなどの可動建具と固定(FIX)建具とに分けて、性能性を設定する必要がある。
   
     
     
     
     
4) 遮音性    
   建具の遮音性は、建具内外の音圧レベル差を周波数別で表したもので、JISでは5dBごとの遮音等級曲線を用いて区分している。
 建具の気密性とガラス厚は遮音性に大きく影響する。
   
     
     
5) 断熱性    
   建物の壁,床,屋根,窓を通した建物内外の熱の移動は窓からのものが最も大きいといわれ、建具の断熱性は、省エネルギーの面で大きな影響を与える。
 熱貫抵抗性は、数値が大きいほど断熱性がよいことを示す。熱貫流率はこの逆数の関係になる。
   
     
     
     
     
6) 耐震性    
   建具の耐震性は、枠と障子の関係で決まる。FIX窓の耐震性は、サッシのガラス溝とガラスのエッジクリアランスによるが、これ以外の面クリアランス,かかり代などの寸法も含めて国土交通省「公共建築工事標準仕様書」で規定している。なお、このほかに、JASS 17(ガラス工事),JISなどにもこれらの寸法が規定されている。    
     
     
     
     
7) 耐食性    
   大気中の酸素,亜硫酸ガス,海水からの塩分,モルタルからのアルカリ等の影響で金属の表面に錆が発生する。これを防止するために、金属の表面に陽極酸化皮膜,めっき,塗装等の方法で表面処理を行う。