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塗 装
一般事項
No. 23 チェック チェック内容 塗り工法の代表である刷毛塗り,ローラー塗り,エアスプレー塗り,そしてエアレススプレー塗り等のそれぞれの特徴と使用区分を理解しているか
                       
詳細説明 備考・記録
 塗り工法は、その種類が仕様書に明記してある場合と、明記されてなく適切な塗り工法を選択してよい場合とがある。ゆえに、それぞれの塗り工法について理解し、塗装材料の種類なり施工部位などに応じて選択し、指示できることが望ましい。                                                          
   
   
   
・刷毛塗りの場合    
1)  面積の大小,素材の材質・形状のいかんを問わず採用できる    
2)  塗料の種類,差ふょう環境(風・狭い場所・高所等)の制限がなく、容易に作業が可能である    
     
3)  刷毛の毛の種類・形状・大小の多数が用意されているから、選択が自由である    
     
4)  施工する塗料と刷毛の形状との関係は、その塗料の粘性や施工する素地などによって分類することができる    
     
5)  刷毛塗り工法は作業者の熟練度によってその成果は大きく左右される    
     
6)  単純な工具であり、刷毛の材質の良し悪しと手入れ管理の良し悪しが成果を左右する    
     
・ローラー塗りの場合    
1)  ローラー塗りは大きく分類して、厚膜形ローラー工法と一般形ローラー工法に分けられる    
     
2)  ローラーブラシは天井・壁・床・屋根など平坦で、大きな面積を塗装するために能率的な塗装法である    
     
3)  ローラーブラシの種類を選ぶことによって、油性・水系・合成樹脂・無機質塗料など一般的塗料の塗装が容易にできる    
     
4)  ローラーブラシで塗装すると、この工具独特のローラーマークが残り、毛の種類によってマークの大きさを変更して独自の塗膜模様をつくることができる    
     
     
5)  多量の塗料を含ませて、ローラーの回転による塗装が容易にできるので、能率を増大する    
     
6)  ローラーカバーを取り替えることによって、各種類,各色の塗料を適時変更しながら塗ることができる。    
     
・スプレー塗りの場合    
   スプレー塗りの場合は、エアスプレー方式とエアレススプレー方式に分けられ、それぞれに大きな特色がある。十分に理解して選定しなければならない。    
     
     
1) エアスプレー塗りの場合    
  (1)  エアスプレーは塗料と空気が混合されて吹き付けられるので、空気中に霧状に霧散する欠点があるが、噴出塗料の量を調整しやすいので模様吹きや微妙な塗膜を構成するのに適している    
     
     
     
  (2)  使用塗料の種類によって各種の塗料カップが用意され、重力式,吸上げ式,圧送式に区分される    
     
  (3)  多量の塗料を持続して吹き付けるためには、圧送式中間タンクを用いて施工することが能率的である    
     
  (4)  コンプレッサーは電動式とエンジンによるものの2種類があるが、電圧低下による電動機故障が現場における最も多い故障である    
     
     
  (5)  使用塗料の性状・塗装法によって各種のスプレーガンが用意され、ノズルの口径によって噴出量が自由に調節できる    
     
2) エアレススプレー塗りの場合    
  (1)  塗料に直接圧力を加えて噴出させるので、霧化された塗料が空気中に霧散されるエアスプレーより消耗量が少ない    
     
  (2)  塗料の噴出量が多いので、大面積・多量塗装にはきわめて能率的である    
     
  (3)  噴出する空気圧力が強大であるから飛散する範囲が拡大され、四周の汚染防止の養生に細心の注意を要する。噴出中の塗料の直接触れると、人体に損傷を与える(常用圧力10〜15N/mm2)    
     
     
     
  (4)  粘度の高い塗料などを多量に塗装するのに適するが、建具や造作などのデリケートな塗装仕上げには向かない    
     
  (5)  塗料の補給は塗料容器から直接吸い上げる方式なので、長時間の持続塗装に適している    
     
  (6)  塗料に圧力をかける方式には、コンプレッサーと塗装機を使うものと、電動によりコンプレッサーを使わないものとがある