Excelの簡単な概要説明
 Excelの画面は、タテ,ヨコのセル(桝目の1コマ)によって支配されています。まず、Excelを立ち上
げると以下の様な画面が表示されます。
A B C D E F G H
1
2
3
4
5
6
 そして以上の様に立ち上げた画面の各セルの支配領域は、以下の様な碁盤の目の様な領域とな
っています。
A B C D E F G H
1 A1 B1 C1 D1 E1 F1 G1 H1
2 A2 B2 C2 D2 E2 F2 G2 H2
3 A3 B3 C3 D3 E3 F3 G3 H3
4 A4 B4 C4 D4 E4 F4 G4 H4
5 A5 B5 C5 D5 E5 F5 G5 H5
6 A6 B6 C6 D6 E6 F6 G6 H6
 例えば、A1のセルに入力された数値と、B1のセルに入力された数値の合計をC1のセルに表示さ
せたいという時は、C1のセルに以下の様な数式を入力します。
A B C D E F G H
1 20 30 50
2
3
 C1のセルの内容: =A1+B1
 以上により、A1のセルの内容(20)にB1のセルの内容(30)を加算されて、C1のセルに合計(50)
を表示させる事が出来ます。
 次に、A1のセルに入力された数値からB1のセルに入力された数値の引き算をした数値をC1のセ
ルに表示させたい場合は、C1のセルに以下の様な数式を入力します。
A B C D E F G H
1 70 45 25
2
3
 C1のセルの内容: =A1-B1
 以上により、A1のセル(70)-B1のセル(45)をC1(25)に表示させる事が出来る訳です。これが、
Excelの様な表計算ソフトを計算させる時の基本形となる訳です。(例えばRotus1-2-3などの表計
算ソフトも似た様な形でセルの内容が支配されています。)
※ひとことコメント(その@)
 シート間の参照や計算は可能か?
 Excelの下部には以下のようなシートの見出しが存在するのですが、
60
 基本的な操作は、マウスの左ボタンでシートの見出しを指定する事により、シート間の移動を行う
事が出来ます。
 では、Sheet1のA1のセルの内容をSheet2のA1のセルにどうしたらよいのでしょうか?それが、以
下の様な内容で式をセルに入力すれば、シート間のデータのやりとりは可能です。
Sheet1の内容
A B C D E F G H
1 100
2
3
Sheet2の内容
A B C D E F G H
1 100
2
3
 A1のセルの内容: =Sheet1!A1
 以上の様に、シート名!セルの番地と指定すれば、他のシートからのデータを参照する事が出来
ます。この応用で、他のファイル名!シート名!セルの番地と指定すれば、他のファイルからのデー
タを参照する事も可能となります。
※ひとことコメント(そのA)
 関数の使用と応用について
 Excelには、様々な標準関数が装備されており、それを利用する事により様々な演算処理が可能
になります。しかし、1つ注意する点があるとしたら、角度計算(SIN,COSなど)の処理が度分秒の
単位で行われるのではなく、全てラジアンの単位で計算するという点です。その点に慣れてくると、
Excelでの測量,設計などの計算が市販のソフトに匹敵する様な内容で作成する事が可能になると
実感すると思います。
 この後、一般に使いそうな測量の計算例とともに関数の簡単な説明も行っていきますので、関数
というものがどの様なものか?という事に慣れて下さい。
※Excelのワークシートの可能性
 たかがワークシートされどワークシート
 一般的にExcelなど表計算のワークシートは、単なる計算のツールと考えられがちなのですが、作
成の仕方によっては、成果書としての機能も十分に持たす事は可能ですし、市販のソフトと比較し
ても変わらない程の内容のソフトにする事も可能です。しかも、最近のパソコンを設置している所で
Excelが標準装備されていない所はまず無いと言って等しいのではないでしょうか?そう考えると、
汎用性があり、小さな会社でも十分に戦略的な計算ソフトを作る事も可能です。しかも表計算の場
合、従来の煩わしいプログラム言語を覚える必要も格段に少なくなっています。その上、インターネ
ットやLANを使えば、汎用性と実用性を兼ねる訳ですから、これからのITの時代、少ない投資で大
い仕事という事も可能なのではないでしょうか。そう考えると、たかがワークシートされどワークシー
トという感じですね。