座標の逆計算(逆トラバース)
 座標の逆計算(逆トラバース)の計算方法を以下に記述します。
A B C D E F G H
1 後視点 機械点 視準点
2 X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標 角度 距離
3 1050.0000 1000.0000 1000.0000 1000.0000 1032.0000 1035.0000 47.3349 47.424 →続く
4
@ A
J K L M N O P Q
1
2 DX1 DY1 ATAN 方向角1 DX2 DY2 距離 ATAN
3 50.000 0.000 0.0000 0.0000 32.000 35.000 47.424 47.5638 →続く
4
B C D E F G H I
R S T U V W X Y
1
2 方向角2 夾角 度計算 分計算 秒計算 角度合成
3 47.5638 47.5638 47 - 33 - 49 47.3349
4
J K L M N O
←計算ゾーン
※平面図による計算概要
@ =Y3 解説: 計算された角度の表示(O(Y3のセル)の内容)
A =P3 解説: 計算された距離の表示(H(P3のセル)の内容)
B =A3-C3 解説: 後視点から機械点までのX座標の距離の計算(ΔX)
C =B3-D3 解説: 後視点から機械点までのY座標の距離の計算(ΔY)
D =IF(J3=0,IF(K3>=0,90,-90),ATAN(K3/J3)*180/PI())
解説: 後視点から機械点までの方向角の計算
※90,-90など計算は、ΔXやΔYの移動距離が0の時の
 数値の調整
E =IF(J3>=0,IF(K3>=0,L3,360+L3),180+L3)
解説: D(L3のセル)で求めた方向角の調整
※360,180は、角度が360°が最大角度なのでそれに対
 する調整
F =E3-C3 解説: 視準点から機械点までのX座標の距離の計算(ΔX)
G =B3-B3 解説: 視準点から機械点までのY座標の距離の計算(ΔY)
H =ROUND((N3^2+O3^2)^0.5,3)
解説: 機械点から視準点までの距離の算出
(→A(H3のセル)に表示する数値)
I =IF(N3=0,IF(O3>=0,90,-90),ATAN(O3/N3)*180/PI())
解説: 視準点から機械点までの方向角の計算
J =IF(N3>=0,IF(O3>=0,Q3,360+Q3),180+Q3)
解説: I(Q3のセル)で求めた方向角の調整
K =IF((C23-F16)>=0,C23-F16,C23-F16+360)
解説: 後視点→機械点→視準点(観測点)の夾角の計算
※図解の角度参照(ただし小数点表示)
L =ROUNDDOWN(S3,0)
解説: K(S3のセル)で求めた角度の度の部分の分解計算
M =ROUNDDOWN((S3-T3)*60,0)
解説: K(S3のセル)で求めた角度の分の部分の分解計算
N =ROUNDDOWN(((S3-T3)*60-V3)*60,0)
解説: K(S3のセル)で求めた角度の秒の部分の分解計算
O =T3+V3/100+X3/10000
解説: L(T3のセル),M(V3のセル),N(X3のセル)で分解
算出した角度の分,秒の部分を小数点表示させるため
の角度合成
関数の補足説明
    ATAN:指定した数値のアークタンジェント算出します。
文法/書式
ATAN(◎)
◎:アークタンジェントで求める数値
※ひとことコメント(その@)
  角度の調整
 @〜Oまでの式を見ますと、90,180,360の足し算や引き算が発生するのですが、それは、角度が
360度までしかないので、その調整としてこの様な式が出てくるのです。
※ひとことコメント(そのA)
  何故ヨコ列に計算してゆくのか?
 計算は同じ列に計算してゆく事によって、以下同じ計算を繰り返す場合など、列のコピーで簡単
に増やす事が出来ます。これは、Excelのコピー機能を生かした手法の一つの様にも思います。