工石山

登山日:2002年10月05日

登った山:工石山(高知県) 1176m

コースタイム:10:13 登山口 → 10:30 杖塚 → 11:05 ヒノキ屏風岩(南回りルート) → 11:15 サイの河原
 → 11:40 工石山頂上(鏡岩経由) 11:50 → 11:55 北の頂 → 12:30 杖塚(北回りルート)
 → 12:55 登山口

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ちょっとだけコメント
  工石山(くいしやまといいます)は、晴天の時、高知市内から北の方向を見た時、他の山を従えて一番高く見える山です。工石山を中心とする一連の山地は北の方にある山という事で、北山とよばれているそうですが、たま〜に降る雪の風景がアルプスっぽくなるので、自分は密かに?北山アルプスと呼んでいますが・・・(^^;)
  高知市の水源となっている鏡川の源流ともなっており、高知県の県民の森・・・という事で昔から親しまれている山です。また、南回りルートの途中にある”サイの河原”は高知市の源流という事でよく紹介される事もあり、地元ではそれなりに有名?な場所です。ちなみにココはサンショウウオがいる事でも知られていて、石をはぐると、サンショウウオが現れる事もあります。
  また、途中のヒノキ屏風岩の上と、山頂からは太平洋を望む事も出来ます・・・が、今回は霞のかかった様な天気で、海を見る事は出来ませんでした。

南回りルート途中にあるミニピラミッド?
※昔に比べると、周りの木が大きくなってピラミッドらしくない姿になってしまった。
南回りルートに咲いていたリンドウ
工石山コラム1:青色の道・・・
  工石山と言えば、春の石楠花は有名な場所だったのだが、秋のリンドウは所々に咲いている事はあってもこれほどあるとは思っていなかった。
  登山口からコースが杖塚から南回り,北回りと分岐し、コースを南回りにとってから歩き出すとすぐに道沿いにリンドウの花・・・それも所々というレベルではなく、最初は進行方向の右側はずっと切れる事なくリンドウの列・・・途中からは、道の両側にずっと列となって咲いている・・・これほど大量のリンドウの花というのは始めての経験で、サイの河原の近くまでは、ほぼ切れる事なくリンドウの花が続いていた。他のポイントでも所々で群生していて、今回の一番の発見は、工石山のリンドウ・・・これに限る様な気がした。
  登山道の周囲を見渡してみても、道の周辺にはリンドウはあまり見当たらない・・・これは多分、この山自体は標高が低い為、登山道を外れると、高い木と腐葉土に覆われ、リンドウは生育するのに適した適度に日の当る、土の見える斜面・・・というにはあまり存在しない。そして登山道は、昔からハイキングコースとなっていたため(自分が子供の頃から既にこのコースは整備されていたので、少なくとも30〜40年位前から同じ様に存在している)長年この日の当るハイキングコース沿いにリンドウが生育範囲を広げていったのではないか?と思った。
  今回のリンドウは青い道・・・と言っても過言ではない様な状態、そしてリンドウの名所かな〜と感じた今回の山行でした。

他、今回のリンドウ
南回りルートにで 南回りルートにて 北回りルートにて
ヒノキ屏風岩の上に立つヒノキの白骨木
(南回りルート)
※7〜8年位前に登った時は、このヒノキかろうじて生きていたのですが・・・
工石山コラム2:変わるモノ変わらないモノ
  一番最初に写真で紹介しているミニピラミッド、前に登った時(8年位前)や、もっと前に登った時はもっとピラミッドっぽい様な格好をして、いつもこの地域を通る度に、一種のミステリー?なんて想像を膨らませていたのだが、今回は、なんとなく周りの木が大きくなって、この三角錐の部分を覆い始めて、何かピラミッドらしくなくなってミステリー・・・の想像は次第にしぼんでいった様な気がします。ちなみに梶ヶ森にも同じ様なミニピラミッド?があったのですが、こちらはほぼ木に覆われてミステリー以前の感じになっちゃったな〜という感じがした。
  次に屏風岩のヒノキ、子供の頃からほぼ白骨木だったがかろうじて生きている・・・という感じの木であったのだが、今回登った時完全に死滅状態の様になっていた点は、何か小さい頃から変わらずあり続ける何かが欠け落ちてしまった様な気がして少し残念な様な感じがしました。
  ちなみに変わらないモノは、遊歩道の雰囲気と、頂上の三角点位でしょうか・・・(^^)
工石山山頂三角点(一等三角点)
工石山山頂展望台から太平洋方向を望む(霞んだ様な天気だったので、海は見えなかった)
風倒木:昔の台風で倒れた樹齢300年位のヒノキの木で、北回りルートのポイントの一つとなっている。
八起・白鷲岩(北回りルート)
工石山コラム3:山の原点・・・
  工石山は自分にとって山の原点の山でもあります。まず、高知市から見て背後にある中心の高い山でもあり、また自分が始めて1000m以上の山に登った始めての山でもあります。最初に登ったのは、小学校に入るか入らないかの時だったでしょうか・・・
  それからも、何かの時に登っている山でもあり、自分としては山・・・といえば、まずこの山から始まったかな〜なんて思ったりします。ちなみに3000m以上では、北岳に一番最初に登った事もあり、こちらもそういう意味では思い出のある山でもあるのですが・・・。
  そういう意味では、これからも何かがあるとこの山には登るだろうな〜なんて思っています。