白峰三山縦走

登山日:2002年8月20日〜8月23日

登った山
北岳 山梨県 3192m
中白峰 山梨県 3055m
間ノ岳 山梨,静岡県 3189m
西農鳥岳 山梨,静岡県 3051m
農鳥岳 山梨,静岡県 3026m
広河内岳 山梨,静岡県 2895m


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コース1日目:8月20日(火),8月21日(水)
  23:50 新宿(急行アルプス) → 2:00 甲府(タクシー) → 3:40 広河原 4:30 → 10:30 北岳山頂
  11:00 → 12:20 北岳山荘(泊)
朝日の当る北岳バットレス
大樺沢登山途中から見る朝の鳳凰山
大樺沢上部に残る雪渓
大樺沢二股付近から見上げる北岳バットレス
八本歯コル登山途中から見る北岳バットレス
八本歯コル付近からみる富士山
八本歯コル付近から見る間ノ岳(3189m)
北岳山頂(3192m)
三山コラム1バテバテの登頂・・・
  今回とったコースは、広河原(1290m)〜北岳(3192m)を最短で結ぶコース。その為、急激なUpもあるタフなコースである・・・と言っても過言ではない様な気もする。10数年前にも同じコースを登ったのだが、その時は雪渓の上を歩いて行ったのだが、今回の誤算は、その雪渓が溶けてほとんど残ってなくて、雪渓を登らなかった事。
  何が誤算かというと、雪渓があった時は、雪渓を直登したのだが、溶けてみると、以外に右に左にコースを変えて時には下ってまた登って・・・と、直登の時よりも、時間がかかるコースになっていたという事と、足の怪我が直ってからそんなに時間が経っていないので、雪渓直登で足の負担を減らそうと目論んでいたのが、急激なUp,Downでかえって負担になった様な点だった。特に八本歯コル付近の階段の連続は、結構負担で足に少し痛みが起こった上での登りだったので、これ以上無理はしない・・・という事で、休み休み登る・・・という事になってしまった。
  もう一つの誤算は、怪我した時に太った体重・・・結局8kg怪我前から太って、治った後ランニングなどをして2kgは落としたのだが、その肉の鎧が以外と登り連続の場所では重力となって負担となる事を思い知らされた事。池山吊尾根から上は、それほど距離がないにも関わらずゼイゼイもんで登山に変っていた・・・これは、今まで自分がいくつかの山を登って初めて感じたちょっとした屈辱感・・・みたいな感じだった。もちろん、前回北岳に登った時は、こんな事は全くなかったのだが・・・というよりも、その時はもっと若かったけど・・・。
  登頂した時、平日にも関わらす、以外と人が多いのには少し驚いた様な気もする。それはたぶん最近増えた中高年の登山ブームと、前日まで影響のあった台風をやりすごして通過後の晴れ間を狙って登った人が多かったせいもあるのかも知れない。
  山頂に着いた時は、霧が少し発生して、周りの山は見る事が出来なくなっていたし、途中まで見えていた富士山も見えなくなっていたのは少し残念だったが、この場所にまた帰ってきたな〜なんてなつかしく思ったのは、この山が自分の人生で一番最初に登った3000m級の山だったからかもしれない・・・
池山吊尾根から見る北岳山荘(1泊目で泊まった場所)
北岳山荘付近から望む北岳



シリーズ:富士山

  今回の登山では、だいたい富士山が雲の上から富士山が見える状態にありました。そんな各ポイントから撮影した富士山の写真をちょっとしたシリーズ化してみました。(^^)

八本歯コル付近から望む富士 夜明け前の富士(北岳山荘付近) 富士山夜明け(北岳山荘付近) 中白峰登山途中で見た富士 中白峰→間ノ岳で見た富士
間ノ岳山頂から望む富士 間ノ岳より少し移動した場所から望む富士 西農鳥岳から望む農鳥岳超しに見る富士 農鳥岳山頂から望む富士

三山コラム2富士山
  今回の登山は雲の上の富士山を見ながら・・・の縦走であった為、各ポイントでのいろいろな富士山を見る事が出来た。(^^)前に北岳に登った時は、富士山を見る事が出来なかったので、改めて南アルプスからはこんな風に富士山が見えるんだ〜という事を実感した今回の登山でした。




コース2日目:8月22日(木)
  5:10 北岳山荘 → 5:40 中白峰 5:50 → 6:40 間ノ岳 6:50 → 7:55 農鳥小屋
  8:10 → 8:50 西農鳥岳 8:55 → 9.35 農鳥岳 9:50 → 10:15 大門沢分岐
  10:20 → 10:50 広河内岳 11:05 → 11:35 大門沢分岐 11:40 → 15:05 大門沢小屋(泊)
夜明けの富士山(北岳山荘付近にて)
夜明け(北岳山荘付近にて)
間ノ岳方向・朝(北岳山荘付近にて)
仙丈ガ岳(北岳山荘付近より少し中白峰より付近)
中央アルプス(中白峰山頂より)
中白峰山頂(3055m)
間ノ岳から見る北岳,甲斐駒ヶ岳
間ノ岳山頂(3189m)に集まる人々
西農鳥岳から見る間ノ岳(中央),
北岳(右のとがった山)
西農鳥岳山頂(3051m)
農鳥岳山頂(3026m)
背後のとがった山は北岳
大門沢下降点付近から望む塩見岳
大門沢下降点指導標
大門沢下降点付近から望む広河内岳(2895m)
※奥の半分霧に隠れた山

三山コラム3
山のベテラン
  今回の当初の予定では、広河内岳というのは入っていなかった。けど、北岳山頂付近から知り合いになった壮年の女性が『ルートに近い割に行く機会のなかなか無い山だし、一度は行って見たら』と言われた事もあり、どうしようかな〜と思っていて、また翌日の出発時間はお互いに別々に出たけれど、途中で一緒になった事もあってどうせなら一緒に行きましょうか・・・という事になり、その方と二人で広河内岳に登った。
  その人から山の話を聞くと、学生の頃から山登りをしていたそうで、今でも月に2回位のペースで低山とか高山を登っているとか、そして学生の頃は南アルプスも北岳〜光岳まで縦走もした事があるという・・・自分とは比べ物にならない山のベテランだな〜と感心しきり・・・けど、山を知っているだけあって、何処の山小屋がどういう状態とか、ココのコースなら、こういう配分で行った方が無難とか、広河内岳を往復する間、いろいろ教えてもらったけど、話を聞いただけでも、山を知って山が好きな人だな〜という事が分かる様な人だった。
  ちなみにその人も、広河内岳は縦走ルートや白峰三山のメインルートからちょっと外れているせいもあって、一度も行った事がない山だったらしく、機会があったら行ってみたい山だったそうである。広河内岳の景色も、また違った趣があり、行って良かったと思える場所であったし、もしこの女性に知り会わなかったら、多分この山は自分は登ってなかっただろうと思うと、感謝しなきゃ・・・なんて思ったりしました。
  山で知り合った人って、山で出会って山で別れて、多分また出会う確率はほとんどないだろうけど、またどこかの山で会いましょう・・・って顔で別れてゆく・・・こういうドラマがあるから、自分はまた山に登るのかも知れない・・・と、思うと、この女性が自分にとっての今回のヒロイン?かも知れない・・・なんて思った今回の思い出のある1ページでした。


広河内岳山頂(2895m)
背景は農鳥岳,西農鳥岳(右の三角の山)

コース3日目:8月23日(金)
  5:15 大門沢小屋 → 7:55 奈良田第1発電所(タクシー) → 8:11 奈良田温泉
  9.35(バス) → 11:08 身延駅(JR急行) → 11:55 甲府 12:11(スーパーあずさ)
  → 13:10 八王子
杖とザック




その他風景点描

  その他、今回の登山で撮影した各山の写真などの紹介です。

大樺沢から見る北岳 間ノ岳から見る仙千丈ガ岳(左),甲斐駒ヶ岳(右) 間ノ岳から見る荒川三山(中央),塩見岳(手前右) 間ノ岳付近から見た西農鳥岳 農鳥小屋から見た間ノ岳
農鳥岳から見る間ノ岳
(中央),北岳(右)
農鳥岳から見る西農鳥岳