天狗の森、五段城、大野ヶ原


登山日:2009年09月24日

行った山
天狗の森 高知県、愛媛県 1,485m
五段城 愛媛県 1,456m
大野ヶ原 高知県、愛媛県 1,403m



コースタイム(天狗の森):天狗荘駐車場(15分)→瀬戸見の森(15分)→天狗の森
                 下りもだいだい同タイム

コースタイム(五段城):登り約20分、下り約15分

コースタイム(大野ヶ原):上の駐車場から約2分程度、下の駐車場からは約10〜15分程度

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天狗の森登山編
ちょっとポイント
  天狗の森は、四国カルストの東の出発点、天狗荘を背後の森に向かって歩いて登る山で、四国カルスト連山の最高峰でもあります。ちなみに天狗荘から見えるのは、瀬戸見の森で、天狗の森はその背後にあるので、直接は見えません。天狗の森近辺は、他のカルストの山と違って天然林の山なので、手軽に森林の山歩きが楽しめるコースになっています。
  天狗の森近辺は、遊歩道がしっかり整備されており、付近をいろいろ散策できる様に整備されています。特に植物の種類が豊富で、山野草の好きな人などは、この山の近辺にわざわざ写真を撮りに来る人などもいるようです。
  すこし注意点があるとしたら、少し急斜面になった所は、石灰岩が表面にたくさん出ているので、雨の日や雨上がりの日などで石灰岩が濡れている時はすべりやすくなるので、その辺が少しの注意点でしょうか・・・山自体は、体力にあまり自信のない人でも十分登れる感じの初心者向きの山です。
瀬戸見の森の展望台から五段城方面を望む
瀬戸見の森看板
(調べたけど標高が分からなかったので、
標高リストには載せませんでした。)
瀬戸見の森から天狗の森を望む
天狗の森山頂
天狗の森山頂三角点
(1,485m)
天狗の森山頂付近から瀬戸見の森を望む
(中心のとがった山が瀬戸見の森)
ぷちコラム:花の登山
  普段の登山道なら自分の足なら片道で15〜20分位の登山だったかもしれません。(基本的に普通の道なら走って登る事が多いので)けど、さほど花とか期待もしていなかった時期に今まで見た事なかった花とか、この花はあったら写真を撮ってみたいな〜とか思った花が結構咲いていて、足を止めて写真を撮って・・・とかして登っていると、一般に紹介されている時間位で登る事になってしまいました。
  けど、それだけこの山は花好きの人などにとっては、特に魅力のある山なのではないでしょうか・・・今回は時期ではないので、写真はないですが、この山はヒメユリやササユリなども有名なので、いつかそんな時期にまた登ってみたいかな〜なんて思った感じでした。
天狗の森の登山道で出会った花々・・・
テンナンショウ(実) テンニンソウ
ヤマホトトギス アザミ アキノキリンソウ キンミズヒキ
ホソバヤマハハコ トリカブト センブリ
バアソブ ヤマブドウ
五段城編
ちょっとポイント
  五段城は四国カルストの一番四国カルストらしい風景が広がる四国カルスト縦走路沿いにあるピークです。ただ、登り口は縦走路沿いにありながら、特に登山口とかの目印とかある訳でもなく、以外とわかりにくい場所にあるのと、山頂自体はあまり眺望がある訳でもなく、山マニアに近い人がぼちぼち登っているのかな〜って感じの雰囲気の漂う山です。
  注意点としては、牧場の鉄柵に囲まれた登山道なので、よく見ると足元に牛の糞が結構転がっているのと、有刺鉄線が転がっていたり、柵の有刺鉄線が飛び出てたりするので、その辺に気を付けた方がいいのと、遊歩道にアザミが結構生えていて、アザミの葉は結構硬くて棘があるので、半パンとかの素足の出てる人は登らない方がいいと思います。おススメは、少しづつ稜線を登っていく時に見える高くなっている位置から見るカルストのパノラマ風景でしょうか・・・
五段高原の牛(四国カルスト縦走道沿いより)
五段高原から姫鶴平を望む(四国カルスト縦走道沿いより)
姫鶴平より五段城を望む
(中心のいちばん高い所が五段城)
五段城登山口付近にたむろしていた黒牛
五段城登山口
(少し分かりにくいのですが、五段城の稜線が四国カルスト縦走道にぶつかる所の少し間隔(遊歩道分位)有刺鉄線の柵が空いている箇所沿いに登るのが五段城の登山道です。)
登山道からカルスト風景を望む
登山道からカルスト風景を望む
ぷちコラム:立場逆・・・
  四国カルストは放牧場がメインの為、道路とか遊歩道以外は牛の遊び場・・・という事で、ここの登山道は当然周りは放牧場なので、登山道の両側に有刺鉄線の柵が稜線の上まで続いている。(頂上付近は北側が森になっているので、南側にだけ有刺鉄線の柵がありますが)
  なんとなく、柵の中に閉じ込められている気分になったりして・・・今回はたまたま牛は登山道から離れた所にしかいなかったのですが、近くにいると、牛から見物されている人間ってとこだろうか?
  なんとなく動物園の檻の中にいる動物の気分が少し分かった様な今回の五段城の登山でした。あと、登り口からすぐに登れる気分でいたのですが、思ったよりも距離はありました・・・ちなみに、牛のおかげでしょうか・・・ココで咲いていたセンブリとかトリカブトとかは、栄養満点で、花が通常よりも花数がとても多い株が多かった様に思いました。
五段城頂上の看板(ふもとの道路に比べるとあまり来る人も少ない感じなので、すこし古びています。)
五段城山頂三角点
(1,456m)
五段城の登山道で出会った花々・・・
シコクフウロ ゲンノショウコ(白) ゲンノショウコ(赤) トリカブト センブリ
テンニンソウ
大野ヶ原編
ちょっとポイント
  大野ヶ原は特に山・・・みたいな看板が下にはありませんでした。四国カルスト方面から大野ヶ原へ行く道を大野ヶ原へ入った時に平家ヶ駄馬という看板があり、その方向に向かって車を走らせると大野ヶ原に行けます。(ちなみに平家ヶ駄馬は大野ヶ原山頂付近の広い平原の様な場所を指してそう呼ぶみたいです。)
  車はかなり登った所で、まっすぐ行く道と逆方向に曲がるカーブで登っている道に分かれていますが、まっすぐ進むと下の駐車場へ(そこからは歩いて10〜15分位)、カーブで登る道を行くと、上の駐車場へ(そこからはあるいて2〜3分程度で、下の写真がだいたい上の駐車場付近から撮った頂上です)に行く事が出来ます。
  ※ちなみに自分は下の駐車場の方へ行っちゃいました。(^^;)
  上の駐車場まで行くと、山に登ったという間隔でなくて、降りたら頂上で山登りの気分のへったくれもないので、少し牧場の気分を味わいながら山登りの気分を・・・と考えると、下の駐車場から登るのがおススメです。
大野ヶ原山頂の祠を望む
大野ヶ原山頂の祠
大野ヶ原山頂三角点
(1,403m)
山頂付近の放牧場
山頂付近の放牧場の牛
※自分の写真を撮れと言わんばかりにしっぽを振り、首を降り割とオーバーに?草を食べ、サービス満点行動の牛さん・・・
大野ヶ原のカルスト風景
下の駐車場から望む大野ヶ原の集落
ぷちコラム:高原の酪農風景・・・
  五段高原の方と違って、こちらは麓に酪農の集落がある事もあって、何か生活の匂いを感じる様な気がします。そして、そういう風景を見下ろしながら周りの乳牛の群れ、カルスト台地をのんびり登っていくとなんとなく気分がアルプスの少女ハイジにでもなれそうな(そんな訳はない)というか、なんとなく気分もゆっくりとした時間の中に溶ける様な気がしました。
  今回は、天狗高原〜大野ヶ原と東、まんなか、西と散策してみたのですが、同じ四国カルスト内でも、全く違った間隔や風景に出会えたな・・・と思った今回の山行でした。
山頂付近に咲いていたセンノウの仲間