開発・土木ブックレビュー

By Project マッコウクジラ
Since 2002.07.30

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  ここでは、自分のExcelのファイル作成で役立ったり、測量〜設計〜他で、参考にするのに分かりやすかったり、これは必要かな〜なんて本などを、勝手なコメント付きで紹介しよう・・・と思うコーナーです。あくまでも、自分の仕事のスタイルでそう思った・・・で、書いてますので、必ずしも他の人に当てはまらないかもしれませんが、開発,設計の参考?に、ヒマつぶしにど〜でしょうか。(^^;)

測量・道路編
建設省公共測量作業規定     (社)日本測量協会(New)

※勝手なコメント
  測量関係の規定について網羅されています。精度管理など測量に関する成果が必要になる時は、必ず必要になりますし、何処に何があるかは把握していないと、その辺の話になった時に裏付根拠にならないと思います。測量に関わる人は、まず必要な一冊だと思います。(ただ、規定集なので、具体的な測量内容が説明されている訳ではありません)
水路測量関係規則集    (社)海洋調査協会,監修:海上保安庁水路部企画課(New)

※勝手なコメント
  深浅測量など海洋の測量、それに付随する陸上の測量に関する規定について網羅されています。海に関する測量に関わる人には必ず必要になる一冊です。ちなみに水路測量の資格試験などは、この内容について相当理解していないとまず合格しません。(測量士よりももっと試験内容がディープです。(^^;))
水理編
水理公式集   土木学会

※勝手なコメント
  水理関係の計算、業務をしていると、必ず最後に行き着く先はココになってしまう様な気がします。けど、はっきり言って非常に分かりにくいです。水理初心者が見ても、絶句してお手上げ状態になるもの満載です。ちなみにある程度『水』の感覚をつかめた人でも、思わず『うっ・・・』とくる様な式もあります。この本の全てをマスターしている人は天文学的に少ないと思います・・・たぶん。けど、やっぱり『水の人』には必要な一冊です。
図解 土木講座 水理学の基礎    吉岡 幸男著    技術堂 (New)

※勝手なコメント
  水理の等流計算,開水路,管水路などが図解で解説されていて、水理をあまり知らない初心者にも分かりやすい作りになっています。実は自分が最初水理系の仕事をした時、知らない・・・みたいな形で、半ば自分に仕事をほりまかされて、ど〜しようで、いろいろ本屋へ行った時、行き着いたのがこの本でした。ちなみに、自分のExcelの水理系のファイルこの本で勉強?したのが原型で作られているものがかなりあります。この本、使って使いまくって(なんかやらしい表現だったりして)ボロボロになってしまいましたが、今でも大切な一冊として手元に置いている思い出の一冊です。
実用河川計画 -中小河川改修計画の理論と実際-    千田 稔著   理工図書(New)

※勝手なコメント
  雨量〜河川関係の確率年雨量,流出,流量計算など、河川の流量計算,計画を検討する時など、なんとなく疑問に思っている点などを理解する時などに利用出来る一冊です。個人的には自分のExcelの河川関係の計算書作成の際に、この本はかなり利用しています。ただ、河川の場合、普通の水路のマニングの計算の様に単純ではなく、ちょっと複雑な部分があるので、河川の水理手順の流れが分かってないと分かりにくいかも知れませんが、順を追って計算例などと共に説明していますので、河川なんて知らないって人が見ても、どういう流れになっているのか・・・というのを把握するのにも使える様に思います。
設計編
フリーフレーム工法 設計・施工の手引き    フリーフレーム協会編   理工図書(New)

※勝手なコメント
  自分の設計編にあるフリーフレームの安定計算は、コレの基準を元に作られています。設計基準〜設計〜施工状況写真まであって、本は薄い割に必要最小限の分かり易い内容が揃っている様にも思います。ただ、設計例などの計算事例が少ないので、この本だけで、自分がHP上で登録している様な内容のExcelの安定計算を作ろうとすると、かなりの知識がないと難しいと思われます。
新・擁壁の設計法と計算例     右城 猛著   理工図書(New)

※勝手なコメント
  設計初心者にも非常に分かり易い作りになっている様に思います。擁壁(重力・もたれ,逆T,L型など)の安定計算で詳しい内容を知りたい・・・という人にはおすすめの一冊ではないでしょうか?計算例は土圧部分が早見表を使う形になっていて、計算型ではないので、(式は本の中にあります。)Excelとかで安定計算を作る際は、その編をクリアしないと土圧部分でつまります。
  あまり擁壁の安定計算を知らない人に説明するのに自分はよくこの本使って説明するので、そういう点でも貴重な一冊の様に思います。